構成・章立てが秀逸!
そこから多くを学ぶ~
備忘メモ〜
・アルファベット
彼は、語を定義することをせず、断章に名をつける。
彼は、辞書のまさに逆のことをする。
語から言表が流出するのではなく、そのかわりに言表から語が出てくるのだ。
語彙表から、私はそのもっとも形式的な原理だけを取り入れる。
すなわちそれを構成する諸単位の順序だけである。
ところがその順序もとんだ害を生むことがある。
その順序がときには意味効果を発揮してしまうのだ。
そこで、もしそれらの効果が望ましいものでない場合は、
アルファベットをこわして、もっと上位の規則に頼らなければならない。
それは、分裂の規則、意味が凝固するのを防ぐ、
という規則である。