のりのりのびのび~

おっつぁん44歳が日々の出来事等を綴ります〜

ソーシャル物理学 / アレックス・ペントランド著

情報は少数で囲い込まず、

広く流布させた方が全体的な効能が高まる〜

縁起~

 

 

備忘メモ〜

 

・社会に変化を引き起こすのは、確固たる意志を持つ人ばかりではない。

 自分と同じ考えを持つ人とのつきあいが多い人々も、変化を引き起こす。

 そして人々を最も動かすのは、お金や名声ではなく、

 周囲の人々からの尊敬や支援なのである。

 

・人類の文化が発展する一方で、類人猿の文化が足踏みしている理由の

 ひとつは、人間はサルと違って周囲の流れに逆らったり、

 別のアイデアの流れに飛び込んだりすることがあるからだろう。

 違うアイデアの流れがあるソーシャルネットワークに参加し、

 そこでアイデアを集めること、すなわち社会学者のロン・バートが、

 社会的なつながりの中における「構造的空隙」と呼んだものを越えることで、

 私たちはイノベーションを起こすことができる。

 新しい流れに飛び込んだとき、新しい習慣や信念を手に入れる。

 それによってより良い判断が下せるようになり、コミュニティが繫栄する

 可能性があるのだ。

 

・予想外だったのだが、集団のパフォーマンスを上げると多くの人々が

 一般的に信じている要素(集団の団結力やモチベーション、満足度など)には、

 統計学的に有意な効果は認められなかった。

 集団の知性を予測するのに最も役立つ要素は、

 会話の参加者が平等に発言しているかどうかだったのである。

 少数の人物が会話を支配しているグループは、皆が発言している

 グループよりも集団的知性が低かった。その次に重要な要素は、

 グループの構成員の社会的知性だった。

 社会的シグナルについては、女性の方が高い読み取り能力を持つ

 傾向にあるため、女性がより多く含まれているグループの方が

 良い結果を残した。

 

f:id:showa54:20231119165243j:image