のりのりのびのび~

おっつぁん44歳が日々の出来事等を綴ります〜

戦略的思考とは何か / アビナッシュ・ディキシット、バリー・ネイルバフ著

ゲーム理論

囚人のジレンマ

均衡点!

 

 

備忘メモ〜

 

戦略的洞察力とは、他者の行動からその人が何を知っているかを

 知ることであり、この情報から自分の行動を決めることが重要だ。

 もちろんこの情報は、自分自身の持っている情報と合わせて用いるべきで、

 また他者からより多くの情報を引き出すためにあらゆる工夫を用いるべきである。

 

・戦略では物理学と同様、「作用には必ず反作用が伴う」ことを示した。

 われわれは真空の中で生きているのではないから、こちらが行動を

 変更しても環境は変化しない、と仮定することはできないのである。

 

・同時進行ゲームでは、どちらのプレイヤーも相手の行動を見たうえで

 自分の行動を決めることはできない。

 ここでの推理の仕方は、相手の戦略そのものを見ることによってではなく、

 相手の戦略と自分の戦略を同時に総合的に考えることによってなされる。

 このためには相手の立場に立って考えるだけでは不十分である。

 そうやって考えてもライバルも同じことをしていることがわかるに過ぎない。

 つまり、ライバルも相手の立場に立って考えていることを発見するだけである。

 それぞれのプレーヤーは、同時に自分と相手の立場に立って、

 両者にとって最善の行動を見つけ出す必要がある。

 この場合、直線的な鎖になるかわりに、推理は堂々巡りをしてしまう。

 すなわち「私がこう考えたと相手は予測してこう考えるから私はそれを

 予測してこう考えるので相手は・・・」という具合になり、

 どこかでこの循環を断ち切らなければならない。

 

 どちらかに絶対優位の戦略があるかどうかを見極める。そして絶対優位の

 戦略があるときはそれを使う。自分には絶対優位の戦略がないが

 ライバルにはある場合、ライバルがそれを用いると予測し、

 それに対する最善の対応を選択する。

 

 次に、もしどちらにも絶対優位の戦略がなければ、

 どちらかに絶対劣位の戦略があるかどうかを判断する。

 もしあれば絶対劣位の戦略を考慮からはずす。

 これを連続的に行うと、ゲームの範囲が縮小するが、

 その過程でもし絶対優位の戦略が現れればそれを選択する。

 もし最後にある特殊な結果になったら、プレーヤーのとるべき選択と

 ゲームの結果は自ずと明らかになろう。

 

 最後に、もし絶対優位の戦略も絶対劣位の戦略もないときは、

 均衡点、すなわち、どちらのプレーヤーにとってもライバルの行動に

 対し最善の行動となるような戦略のペアを探す。

 

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